「フィアスコ・ボトル」って何??
聞き慣れない名前です。ボトルと言うからには瓶ですね。今では必要のなくなってしまった便利グッズ、と言ってもよいのですが、デザインが可愛いので未だに使われている、のもあります。
その名を『フィアスコ・ボトル』と言います。
イタリアワインのボトルの底に藁を巻いてある、ちょっと昔懐かしいような、レトロな雰囲気を持つワイン、1度は見たことありませんか?
あれは、1860年に、イタリアのラボレル・メリーニという方が考案したボトルで、あれのお陰でワインの輸送が容易になり、キャンティの名前を世界中に広めることになりました。藁のお陰で揺れてボトルがガチャガチャぶつかっても割れなくなりましたから、あの当時としては「画期的な発明」に値したのではないでしょうか。
下の写真がラボレル・メリーニさんご自身と、当時の宣伝用に作られたポスターです。
(ちょっとこのポスター笑えます)
申し訳ありません、フィアスコ・ボトルの写真に適当なよいものがなかったので、ご本人とポスターで我慢してくださ~い。
メリーニは、キアンティ・クラッシコ地区に広大な自社畑を所有し、300年を超える歴史があり、イタリアのワイン史を彩ってきた老舗ワイナリーです。
また、60年代後半にキアンティ地方で初めてクリュ(単一畑)の概念を取り込み、“ラ・セルヴァネッラ”1969年ヴィンテージを世界で最初のキアンティ・クラッシコの単一畑ワインとしてリリースしました。このことによって、全キアンティ・クラッシコの現在の名声の基礎が作られたことは、メリーニの特筆すべき功績と言えます。
「革新」のDNAを受け継ぎ、長い歴史引継ぎ、今も「伝統を尊重しながらも現代の消費者に受け入れられるワインを造りたい」という情熱を持ってワイン造りを行っています。現在GIV(グルッポ・イタリアーノ・ヴィーニ)に属し、安定した資本力をもって今も常に技術革新に取り組んでいます。「高品質ワインを少量造るのはさして難しいことではない。高品質なものを安定供給させることのほうがよほど困難である。」それを実現させているのが、キアンティのリーディング・ワイナリー、メリーニなのです。
(インポーターモンテ物産HPによる)
今日は、そのメリーニ社から1本、ご紹介しましょう。キャンティも美味しいですが、こちらもね、と言う訳で、デイリーに飲みやすいものを選びました。
メリーニ / “イ・コルトリ” ロッソ・ディ・トスカーナ 2016年
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生産者 : メリーニ社
地 域 : イタリア > トスカーナ州
品 種 : サンジョヴェーゼ・グロッソ65%、カベルネ20%、メルロー15%
創業1705年。キャンティ地方に初めて「単一畑(クリュ)」の概念を持ち込み、実践したメリーニ社。1860年には、輸送に耐えられるよう藁で底を巻いた「フィアスコ・ボトル(こもかぶり瓶)」を造りだし、世界中へ輸出を可能にしたワイナリーでもあります。
まさにキャンティを代表するワインメーカーです。技術革新を常に行い、優れたワインを多数生産しているメリーニ社は、トスカーナ州、ラツィオ州、ウンブリア州にブドウ畑と醸造所を所有しています。
“コルトリ”は、イタリア語のcoltrare(鍬で耕す)に由来。土壌、地勢、気候に恵まれ、古い歴史を持つ畑です。30~35%はバリック(小樽)で、残りは大樽で熟成させています。
色は、紫色を帯びたルビー色。香りが非常に高く、完熟したベリーとアイリス、スミレなどの花も感じられます。やや辛口のミディアムボディで、価格的にもデイリーに嬉しい1本です。
もう1社、こちらも老舗。フランス、アルザスから
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トリンバック / ピノ・グリ・レゼルヴ 2013年
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生産者 : トリンバック
地 域 : フランス > アルザス
品 種 : ピノ・グリ100%
フランスワインの銘醸地のひとつ、アルザスを代表する生産者に、F.E.トリンバック社があります。1626年創業という長い歴史を持つワイナリーで、代々トリンバック家によって経営されてきました。フレデリック・エミールの作ったワインが1898年にブリュッセルで行われた国際ワインコンクールで最高賞を獲得し、社業を大きく発展させました。
アルザスワインは、年々甘口になる傾向がありますが、トリンバック社は「食事とともに楽しめるワイン」を造るというポリシーから、常に辛口でエレガントな味わいにこだわっています。その品質は高く評価されており、フランスに26あるミシュランの3つ星レストラン全店に同社のワインが採用されています。
アルザスのピノ・グリ品種の起源は、ブルゴーニュ地方で、ピノ・ブーロの名で知られており、ピノ・ノワール品種の変異種になります。果皮は淡い紫色で、このブドウから造られるワインは、ボディのしっかりしたものができます。
一口にピノ・グリと言っても千差万別。このクラスのピノ・グリは実にボディのしっかりとした調和が取れたものが多く、旨味の凝縮感半端ないです。シャルドネ以外には興味をあまり示されない方にこそ、召し上がって頂きたいポテンシャル充分な辛口です。
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