萬斎さんのオイディプス
今再び観たい舞台のひとつ。
ヤフーで見つけてしまいました! 萬斎さんの絶版になっていたある舞台の写真集!!
今日は、大好きな萬斎さん(狂言師・野村萬斎)が主役をやり、大好きな東儀さん(雅楽奏者・東儀秀樹)が音楽を担当した舞台、
2004年に故蜷川幸雄さんが演出したギリシア神話の『オイディプス王』。まさにトリプル大好きな組み合わせだったこの舞台をもう一度、また萬斎さんで!観たいなぁ~~~~~~という独り言です。
四大悲劇のひとつ、と言うと、どうしてもシェークスピアがあがってしまうのですが、確かにそちらも悲劇ですが、、、それらを押しのけて、私の中で最上位にあがるのはギリシア神話の四大悲劇のひとつ『オイディプス』。フロイトが提唱した「エディプス・コンプレック」の語源にもなった、オイディプス王の悲劇。父親殺し、母親との近親相姦、という、知らないとこうなってしまった悲劇バージョン。
萬斎さんのオイディプスがそれはそれはエグイほど綺麗で、リアルで、タマリマセンデシタ。
簡単にストーリーを挙げておきましょか?
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古代ギリシャの地、コリントスの王として育ったオイディプスは忌まわしい予言を授かっていた。
父を殺し、母を娶ることになるであろうと。
あまりに恐ろしい予言から逃げるようにして放浪の旅に出たオイディプスは、隣国テーバイに災厄をもたらした怪物・スフィンクスを破り、テーバイの領主に迎えられる。
非業の死を遂げた前王ライオスの后イオカステを妻に迎え、しばらくは幸福な日々が続く。だが、オイディプスがテーバイの王になって以来、不作と疫病が続いていたそんなある日、その原因は先王のライオス殺害の穢れの為ゆえ、殺害者を捕らえ、テーバイから追放せよという神託を得る。
そこでオイディプスは、ライオス殺害者を捕まえよ、殺害者を庇う者があればその者も処罰するとテーバイ人達に布告を出す。そしてテーバイに住む高名な予言者のテイレシアースにライオスの殺害者を尋ねる事にする。
テイレシアースは、占いによりある真実を知ったが、その真実をオイディプスに伝えることを忍びなく思い、予言を隠そうとするが、逆にそれをオイディプスがなじった為、テイレシアースは怒りに任せ、オイディプスに不作と疫病の原因はテーバイ王その人にあると言ってしまう。これを聞いたオイディプスは激怒する。
イオカステは、テイレシアースの予言を気に病むオイディプスを安心させるため、予言など当てにならないと言い、その例としてライオスと自らの間に産まれた子供の話をした。ライオスとイオカステはもし子供を作ればその子供がライオスを殺すとの神託をその昔受けたが、ライオスはポーキスの三叉路で何者かに殺されてしまい、この予言は当たらなかったとオイディプスに伝えた。
しかし、この話を聞いたオイディプスはかえって不安に陥った。何故なら、彼はその昔、ポーキスの三叉路で人を殺した事があるからである。不安に陥ったオイディプスをイオカステがたしなめ、ライオスが殺害された際、殺害を報せた生き残りの従者を呼んで真実を確かめる事を忠言する。忠言に従ったオイディプスはその従者を捜させたが、従者はオイディプスが王位についた頃にテーバイから遠く離れた田舎に移り住んでいた。予言が実現された事を知った従者は、恐ろしさのあまりテーバイの見えぬところへと何も言わずに逃げたのである。
オイディプスが、ライオス殺害者と従者を追っていると、彼のもとにコリントスから使者が訪れた。使者はコリントス王ポリュボスが死んだ為、次の王になったオイディプスにコリントスへの帰国を促した。
しかし、両親を殺すであろうという神託を受けていたオイディプスは帰国を断った。彼は、ポリュボスとメロペーを実の父母と信じていたからである。この為使者は、オイディプスに、ポリュボスとメロペーは実の父母ではないと伝えた。
これを聞いたイオカステは真実を知り、自殺するためその場を離れた。しかし未だ真実を悟らないオイディプスはイオカステが自殺しようとしている事に気づかず、女ゆえの気の弱さから話を聞く勇気が失せて部屋に戻ったのだと思い違いをした。
まもなく、かつてライオスが殺害されたことを報せた生き残りの従者がオイディプスのもとに連れて来られた。この従者はオイディプスをキタイローンの山中に捨てる事を命じられた従者と同一人物であった。
従者はオイディプスに全てを伝えた。真実を知ったオイディプスは、イオカステを探すべく彼女の部屋を訪れた。するとイオカステは縊(くび)れていた。オイディプスは縄をほどき下ろしたが、時すでに遅く、彼女は死んでいた。
罪悪感に苛まれたオイディプスは、狂乱のうちに我と我が目をイオカステのつけていたブローチで刺し、自ら盲(めしい)になった。彼自身の言によれば、もし目が見えていたなら冥府を訪れたときどのような顔をして父と母を見ればよいのか、そう感じたのである。
そして自身をテーバイから追放するよう家来に頼み、自ら乞食になった。
(オイディプス王書簡あれこれより抜粋)
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とまあ、凄いストーリーですよね。これだけ読んでも面白そうだと思いませんか?
2004年版は、仕事の都合で2度しか観には行けませんでした。あともう一度は行きたかったのですよ。
舞台は呼吸をしている生ものです。ですから、毎日、昼と夜とでも、顔が違うのです。
あの時買いそびれたDVD、買っちゃおうかな、、、、、。
先日、パーマをかけた私を見て知人が一言
「そんなお金があるなら、、、」
ん?? なんですか?
そんなお金があるなら何か買えって?
そうですね! 萬斎さんのDVDでも買いましょうか!
ありがとう! そうします。
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今日のお薦めのワイン
レアンドル・シュヴァリエ / ブラン・ノワール・フュ・ヴァン・ドゥ・フランス 2015年
https://nuimama-ny152.shop/?pid=128388503
生産者 : レアンドル・シュヴァリエ
地 域 : フランス > ボルドー
品 種 : カベルネ・ソーヴィニヨン100%
ポイヤックのジロンド川に浮かぶパティラ島で唯一の生産者。オーナーのドミニク・レアンドル氏はブライの人里離れた一角で3haあまりのブドウ畑を耕しています。元々、家業で馬を飼育していたこともあり耕作に馬を使い、ミッシェル・ベターヌに世界で最高に上手く畑を耕している、と言わしめた程。これほど小さな面積でありながら様々なキュヴェを造り、本当の意味でのテロワールの違いをワインに表現している人です。
平均樹齢は約20年。圧力を強くかけることなく優しく絞り、新樽で澱をかき混ぜながら発酵。
ふくよかで厚みのある味わい。豊かな果実味、梨を想わせる余韻を愉しめて、最後に若干渋味も感じられる通好みの白ワインです。7℃位の飲用がお勧め。抜栓前にボトルを揺らし、ワインを均一にしておくと、よりアロマの豊かさを感じることができます。
無濾過の為、若干、濁りがありますので、召し上がる前にボトルを振ってからグラスに注いでください。
カベルネ・ソーヴィニヨン(通常は赤ワインを造る時の葡萄)で造る白ワインは珍しく、なかなか店頭では見かけないだけでなく、美味しいものに出会える確立はもっと低いので、貴重なワインです。
やっと見つけました!美味なカベルネの白! 定番にしたいところですが、確かこの生産者はワインの生産を辞めたという噂が、、、本当だとしたら残念なことです。いずこも後継者不足でしょうか、、、
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