ワイン名はどれ?
ワインをひとりで購入するのはなかなか、、、大変、ですか?
「適当に選んで送って~」
と連絡をくださるお客様が、サイトでご自身で選んで注文してみようかな、ということになりまして。
一度はサイトを覗きにいらしてくださったのですが、、、、
結局、何を選んでよいかわからない、ということで、いつも通り、私のチョイス12本で箱詰めして出荷しました。
かなり頻繁に飲んでいらっしゃる方ですし、私の表現にも慣れている筈(と私は勝手に思っていた)、にも関わらず、わからない理由とは何だろ、を考えてみたのです。
ずばり、それが、その方の好みかどうかが、わからない、ということですね。
いや、当たり前のことなのですが、これ肝心ですよね。
ご自身で買おうとする時に、まず一番困るのが、エチケット(=ラベル)を読むことでしょうか?
ワインの名前、兎に角わかりずらい。長い。覚えられない。などなど、負の要因、意外に沢山あるかも。
10年以上、私から購入してくださっている方で、はっきり言って、私なんかよりはるかに有名大学出身で、有名企業のお偉いさんやっていて、何でもよくご存知で、どちらかと言えば、成績優秀だったであろう方が、何度、同じ内容のワインを送っても
「読めないーーーーーー!」
いや、それ30本位、送ってますけど(納品書には全てカタカナで記載)、、、というパターン、実は多いです。笑
これは「覚える気がない事柄」なので、=記憶にとどまらない、よって致し方ない事なんですね。
その場合は、それこそ「あれ」「それ」が活躍。
「あれ、送って~」
「はい、はい、あれですねー」
とか、
「ナニ送って~」
「白?赤?どちらのナニですかー?」
「あの時の、あれ~」
という感じ。
まるで、某テレビ局のAさんのやっている役のまんま。
そんな方がいらっしゃる一方で、覚えようとしてくださっている方も沢山いらして、サイト宛てに質問メール届きます。
遠慮なく質問して頂いた方が、何がわからないのか、何を知りたいのか、がわかって、私も対応がしやすいですし、サイトの頁作りにも活かせるので、大変に有難いです。
今日も、昼間、あるお客様とワイン名の話になりました。
ワイン名。先にも書きましたが、わかりずらい。
例えばこのワイン
上から順に読みますと
グラン・ヴァン・ドゥ・ボルドー これは、ボルドー地方のよい酒です、位の感じ
シャトー・ラプラーニュ これが、生産者名
ピュイスガンーサンテミリオン 地名です。
あとは住所
では、どこからどこまでがワイン名か
一般的には生産者名と、このワインのように「地名がワイン名」になっているところまで。
シャトー・ラプラーニュ / ピュイスガン・サンテミリオン 2010年
もしくは
ピュイスガン・サンテミリオン 2010年 / シャトー・ラプラーニュ
日本語訳する時に、こうしなければならない、という決まりはなく、それこそ店次第。如何にわかりやすく紹介するか、できるかが、各店に求められている事なのです。
ここで、もうひとつわかりにくいのが、地名ではないでしょうか?
丁度、今日は、その地名って何? と別の方からも質問があった、ボルドーのサンテミリオン衛星地区について、書いてみようと思います。
【サンテミリオン衛星地区】とは
地域名を表現している箇所で
フランス > ボルドー > サンテミリオン衛星地区
↑ ↑ ↑
国 地方 地区
このサンテミリオンという地区は、「サンテミリオン」と「サンテミリオン衛星地区」の二つに分かれます。
何故に『衛星』と付くのか
それは、大都市の周辺都市を衛星都市と言うのと同じです。
『サンテミリオン衛星地区』とは、
サンテミリオンの北東に位置し、総面積4000ヘクタール弱(これはそこそこ広い)ですが、輸出量が20%という少なさ。大半がフランス国内で消費されてしまいます。ですから、あまり日本では、お目にかかるチャンスが少ないワインですね。
サンテミリオンと隣接しているので、ワインは似ていますが、衛星地区のワインの方が、もう少し規模が小さい。
でも、しっかりとした果実のコクはありますし、ビロードのような滑らかさが特徴です。
この、衛星地区には、4つの村があります。
1)リュサック ……最北。栽培面積1350ヘクタール、村全域。
2)ピュイスガン ……最東。700ヘクタールほど。古い歴史を持つワイン産地。
3)モンターニュ ……北東。最も面積が広く、生産量も多い。
4)サンジョルジュ ……サンテミリオンに隣接している。200ヘクタールほど。最小の産地。
書き方は「村名」-(ハイフン)サンテミリオンです。
昔は、パルサックとサーブル・サンテミリオンいう村もあったのですが、1973年にパルサックはモンターニュに、サーブル・サンテミリオンはサンテミリオンに統合されました。
ですから、それ以前に造られた古いワインをお持ちの方は、懐かしい名称の記されたワインもある訳で、ちょっとお宝的存在です。
この衛星地区、大半は共同組合で造られているので、安価で信頼できるもの、というイメージでしょうか。
際立った個性のあるワインは少ないのですが、フランスにおけるデイリーワインといった位置づけ。
フランス人が日々、慣れ親しんでいるお味です。
サンテミリオン衛星地区は赤ワインのみです。
主要品種はメルロー。他に、カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フラン、コットなどを生産しています。
(貼り付け可能な地図を捜し中、、、)
wine-techo-kotonoha.hatenablog.com
よけい、ややこしや、になってしまいましたか?(≧▽≦)
そう仰らず、どんなワインを飲みたいか、直接、お尋ねください。
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