ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

ワイン名はどれ?

 

ワインをひとりで購入するのはなかなか、、、大変、ですか?

 

「適当に選んで送って~」

と連絡をくださるお客様が、サイトでご自身で選んで注文してみようかな、ということになりまして。

一度はサイトを覗きにいらしてくださったのですが、、、、

結局、何を選んでよいかわからない、ということで、いつも通り、私のチョイス12本で箱詰めして出荷しました。

 

かなり頻繁に飲んでいらっしゃる方ですし、私の表現にも慣れている筈(と私は勝手に思っていた)、にも関わらず、わからない理由とは何だろ、を考えてみたのです。

 

ずばり、それが、その方の好みかどうかが、わからない、ということですね。

いや、当たり前のことなのですが、これ肝心ですよね。

 

ご自身で買おうとする時に、まず一番困るのが、エチケット(=ラベル)を読むことでしょうか?

 

ワインの名前、兎に角わかりずらい。長い。覚えられない。などなど、負の要因、意外に沢山あるかも。

 

10年以上、私から購入してくださっている方で、はっきり言って、私なんかよりはるかに有名大学出身で、有名企業のお偉いさんやっていて、何でもよくご存知で、どちらかと言えば、成績優秀だったであろう方が、何度、同じ内容のワインを送っても

「読めないーーーーーー!」

 

いや、それ30本位、送ってますけど(納品書には全てカタカナで記載)、、、というパターン、実は多いです。笑

 

これは「覚える気がない事柄」なので、=記憶にとどまらない、よって致し方ない事なんですね。

 

その場合は、それこそ「あれ」「それ」が活躍。

「あれ、送って~」

「はい、はい、あれですねー」

とか、

「ナニ送って~」

「白?赤?どちらのナニですかー?」

「あの時の、あれ~」

という感じ。

まるで、某テレビ局のAさんのやっている役のまんま。

 

 

そんな方がいらっしゃる一方で、覚えようとしてくださっている方も沢山いらして、サイト宛てに質問メール届きます。

遠慮なく質問して頂いた方が、何がわからないのか、何を知りたいのか、がわかって、私も対応がしやすいですし、サイトの頁作りにも活かせるので、大変に有難いです。

 

 

今日も、昼間、あるお客様とワイン名の話になりました。

 

ワイン名。先にも書きましたが、わかりずらい。

 

例えばこのワイン

 

 

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再びの登場

 

上から順に読みますと

 

グラン・ヴァン・ドゥ・ボルドー   これは、ボルドー地方のよい酒です、位の感じ

シャトー・ラプラーニュ       これが、生産者名

ピュイスガンーサンテミリオン    地名です。

 

あとは住所

 

では、どこからどこまでがワイン名か

一般的には生産者名と、このワインのように「地名がワイン名」になっているところまで。

 

シャトー・ラプラーニュ / ピュイスガン・サンテミリオン 2010年

もしくは

ピュイスガン・サンテミリオン 2010年 / シャトー・ラプラーニュ

 

日本語訳する時に、こうしなければならない、という決まりはなく、それこそ店次第。如何にわかりやすく紹介するか、できるかが、各店に求められている事なのです。

 

 

ここで、もうひとつわかりにくいのが、地名ではないでしょうか?

丁度、今日は、その地名って何? と別の方からも質問があった、ボルドーサンテミリオン衛星地区について、書いてみようと思います。

 

 

 

 サンテミリオン衛星地区】とは


地域名を表現している箇所で

フランス > ボルドー > サンテミリオン衛星地区
 ↑      ↑        ↑
 国      地方        地区

このサンテミリオンという地区は、「サンテミリオン」と「サンテミリオン衛星地区」の二つに分かれます。

何故に『衛星』と付くのか
それは、大都市の周辺都市を衛星都市と言うのと同じです。

サンテミリオン衛星地区』とは、
サンテミリオンの北東に位置し、総面積4000ヘクタール弱(これはそこそこ広い)ですが、輸出量が20%という少なさ。大半がフランス国内で消費されてしまいます。ですから、あまり日本では、お目にかかるチャンスが少ないワインですね。

サンテミリオンと隣接しているので、ワインは似ていますが、衛星地区のワインの方が、もう少し規模が小さい。
でも、しっかりとした果実のコクはありますし、ビロードのような滑らかさが特徴です。


この、衛星地区には、4つの村があります。

  1)リュサック   ……最北。栽培面積1350ヘクタール、村全域。

  2)ピュイスガン  ……最東。700ヘクタールほど。古い歴史を持つワイン産地。

  3)モンターニュ  ……北東。最も面積が広く、生産量も多い。

  4)サンジョルジュ ……サンテミリオンに隣接している。200ヘクタールほど。最小の産地。


書き方は「村名」-(ハイフン)サンテミリオンです。

昔は、パルサックとサーブルサンテミリオンいう村もあったのですが、1973年にパルサックはモンターニュに、サーブルサンテミリオンサンテミリオンに統合されました。
ですから、それ以前に造られた古いワインをお持ちの方は、懐かしい名称の記されたワインもある訳で、ちょっとお宝的存在です。


この衛星地区、大半は共同組合で造られているので、安価で信頼できるもの、というイメージでしょうか。
際立った個性のあるワインは少ないのですが、フランスにおけるデイリーワインといった位置づけ。
フランス人が日々、慣れ親しんでいるお味です。


サンテミリオン衛星地区は赤ワインのみです。
主要品種はメルロー。他に、カベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フラン、コットなどを生産しています。


(貼り付け可能な地図を捜し中、、、)

 

 

wine-techo-kotonoha.hatenablog.com

 

 

よけい、ややこしや、になってしまいましたか?(≧▽≦)

 

そう仰らず、どんなワインを飲みたいか、直接、お尋ねください。

実は、それが一番、手っ取り早いのです。

 

 

 

 

 

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