ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

“短編小説” と、今日のお薦めのワイン

闇夜の国から(短編小説)

今夜はワタシの独り言でも聞いて頂きましょうか。 ワタシがお慕い申し上げていた、お棚のイトハンのことなど、お話ししたいと思います。その名をおいちさんと仰います。おいちさんの一番年かさの曾孫さんが、もう70歳になったらしいので、

ボクは神さまのお遣い

以前、「ともいきの木」で、榧があの子の小さい時を話していたから、ではボクも、とふと思いついた。 ボクがあの神社にいたのはあの子が子供のうちだけで、榧に比べるとボクの寿命も人間のそれに近く、いや、もっと短いので、ボクがあの子のことを覚えている…

ともいきの木

ボクがあの子に出会ったのは、彼女がまだ5歳の頃だった。