息子ワンからの貢ぎ物
一度、聞いてみたかったこと。
犬を飼っていらっしゃる方に質問です。
あなたは、息子くん、娘ちゃんからの "食べ物" の貢ぎ物＝お見舞い、どうしてますか？？
①目の前で食べる。
②食べた振りして捨てる。
③捨てる。
「③なんて、あり得ないでしょー」
と言った優しいあなた、正解です。
実は、そのあり得ない③をやってしまって（戻ってくるとは思わなかった ← 言い訳）、見つかってしまったのが私です、、、、ううう、、、
我が家には、山に捨てられ、保健所で檻を仕掛けられ、１か月後に捕獲された、保健所出身の甲斐犬の（現在は）おかまちゃんがいます。我が家に迎えた日を１歳にカウント（ボランティアのおばさんが引き取る前に必ず経由する病院の先生によりますと、その時が１歳から１歳半という見立てだったので、若い方にしよう！てな訳でその日を１歳）、あれから早１０年、今年の２月で御年１１歳。人間で言えば、なかなかのオジチャンですな。
今でこそオジチャンですが、若い頃はそれはそれは野生が強く、甲斐犬元来の資質も加わり、滅多やたらに人にはなつかない。臆病という単語が毛皮着て歩いているようなものなので、動いているあの子を捕まえるのは（未だに）無理、という敏捷かつ運動神経抜群過ぎる甲斐犬ゆえ、まさかまさか、あの子から何かを貰えるとは露ほどにも考えたことなかったのです。
しかも、食べ物が仕掛けられた檻に入った途端、ガシャンと戸口がしまって保健所に連れて行かれた、という怖い記憶がある為、決して人間が起きている時は食事をしない。必ず、私たちが寝静まって、寝息を確認してからやっと食べ始める、という慎重さ。
おまけに先代ワン（ジャーマンシェパードと柴犬のハーフの娘ちゃん）にも、一度もそんな貢ぎ物をされた経験がなかったので、まさかまさか、野生児が何かをくれるなんぞという想像が全くできなかった（← 言い訳言い訳）が本音なのです。
初めてのお見舞いをこそっと運んでくれたのは、母、初めてぎっくり腰やらかして寝ていた時のこと。
まさかのことに、お見舞いとは思わず、私の枕元で食べようと思ったのかな？珍しい～～～。
あれ？行っちゃった？ 位にしか考え及ばず。
起き上がれるようになってからゴミ箱に、、、ぽい。
二回目、母、胃痙攣で点滴うちに昼間通院、何も食べられず１週間も寝て過ごした時のこと。今度もまた煮干し。
まさか私にくれてる？？？ とやっと気づいた鈍感な飼い主。だが、ポカリしか飲めない時に、煮干しだなんて、匂い嗅いだだけで吐き気するよーー（泣） 今度も、、、ぽい。
三回目、母、喘息。
“オカーサン、煮干しきらいだったんですね、シツレイシマシタ”
なんと、今度はドッグフード一口分、くわえて運んできた！！
「え～～～～？！ よだれびちゃびちゃのこれ、食えってか～～～！」
あの、人になつかない野生児が、お見舞い？貢ぎ物？運んでくれたの？？
母、超感動、感激！ 涙がでるほど嬉しかった、にも関わらず、ごめんよー、流石にこれは食べられないわ、と、あの子がゲージに戻った隙に捨てたつもりが、、、いきなりＵターンして戻ってきちゃった！
えっ、現場見られた？？？？
しまった！ 気が付いたかな、、、。
「今の勘違いだよ、落っことしたの」
と言い訳しながら、ゴミ箱から拾ったのですが、、、、息子くんの視線、、、、
あれから、ぎっくり腰も喘息も何度もやってますが、二度とお見舞いはなく。
ごめんなさい、母が悪かったです。キミの好意を無駄にした私がバカでしたぁ～。
反省してるから、またちょうーだい。だめ？
信用というふた文字は、人間だけではない。すべての生き物に通じる尊い言葉ですね。
あれから、どの位たったか、、、誰かさんは
“ もったいないから、全部食ってやるー ”
と、考えを変更したようで、今では、朝夕、こちらの寝息を確認しなくても普通に食べられるようになりました。
食べてくれるだけで母は嬉しいよ、、、、（それはそれで涙）
ところが、、、
動物看護師の資格を持つ姪っ子が、あっさりと
「ねーちゃん、ちょっと太りすぎやわ。ダイエットさせて！」
今日のお薦めのワイン
ソチエダード・アグリコーラ・ヴィーニョ・アルヴァリーニョ / ソラール・デ・セラーデ・アルヴァリーニョ 2016年
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生産者 ： ソチエダード・アグリコーラ・ヴィーニョ・アルヴァリーニョ
地 域 ： ポルトガル ＞ ヴィーニョ・ヴェルデ
品 種 ： アルヴァリーニョ
17世紀に建てられた荘園で、ポルトから北、ヴィーニョ・ヴェルデとしてはほとんど北限でスペインとの国境の街モンサオに位置する家族経営の生産者。産地はスペインの白の銘醸地リアス・バイシャスに近く、ヴィーニョ・ヴェルデでも最高品質とされるアルヴァリーニョにこだわっており、そのテロワール（日本語に訳すと、一番近い言葉が「土壌」）により固有のワインの伝統を有している。60～70％が輸出向けなのだが、日本へは初登場。
国際コンクールでも評価が高く数々の賞を受賞している、トップクオリティのヴィーニョ・ヴェルデ。
綺麗なミネラルと重厚感のある上質な辛口。フローラルな芳香に熟した桃の香り、爽やかでピュアで深く長く続くフィニッシュが心地よい。
いい意味で、アルヴァリーニョのイメージ（重い、厚みがある、白品種）を覆してくれること間違いなし！
それ程に綺麗という言葉が当てはまる美味しい１本。
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