欲しい音色は真珠
昨日、ショパンの雨だれの音色に触れたので、それ繋がりになってしまいますが、、、、
欲しかった音色がもうひとつあって。
真珠の粒。できれば大きくて、粒が揃っていて、その輝きが、光にあたって極上のもの。
何を弾く時に必要だったのか? って、それはもうこれしかないかと。
きらきら星。
モーツァルトの。
あの曲を初めて弾いた時、楽譜は非常に簡単に見えるのに、その向こうに潜んでいる妖精にどうしても会えなくて、会えなくて、悲しくなるほど遠くにいて、最後はこの曲大嫌い、とまで思ってしまった。
しかも、いつか、そのことを忘れてしまい、いつだっただろう、どこでだっただろう、、、街かどで?
いや、そんな訳はない、ではテレビでか? 流れてきた音色。思わず、手を止めて、これだ、私が手に入れたくて、入れられなかったものは、誰?誰が弾いているの?と確かめようとした時は、誰かにチャンネルを変えられていて悲しい思いをしたことがあったっけ。
あの簡単そうに思える曲に潜んでいる罠。それは、簡単に出せない音色のこと。ダイアモンドでも、ルビーでも、サファイアでもなく、真珠の粒が光る時の優しさ。それが出せたら、題名のとおりきらきらしたお星さまを生みだすことができたのに。
あの曲の良さがわかったのは、こんなに年くってから。
遅い!
って、モーツァルトさん怒ってる?
今日のお薦めのワイン
ベルンハルト・フーバー / マルターディンガー・シュペートブルグンダー 2012年
https://nuimama-ny152.shop/?pid=135280830
生産者 : ベルンハルト・フーバー
地 域 : ドイツ > バーデン地方
品 種 : シュペートブルグンダー(=ピノ・ノワール)
フランスとスイスとの国境線沿いに位置し、ドイツで最も温暖な地、バーデン地方。そこで今、最も注目を集めている醸造所が、フーバー醸造所。
ベルンハルト・フーバー氏がまだ研修生だった頃、13世紀の古文書に出会い、そこで故郷マルターデンゲン村がかつてピノ・ノワールの一大名産地だったことを知り、1987年、当時加盟していた共同組合を脱却、醸造所を立ち上げた。当時安価な甘口ワインばかりを造っていた世間の冷たい風をものともせず、たった20年ほどでドイツで最も権威のあるワインガイド「ゴーミヨ」で2008年度最優秀醸造家賞を受賞。次第にその名は世界の知るところとなる。
醸造所のあるマルターディンゲン村は、ちょうどフランス・ブルゴーニュ地方から地層が続いていて、地質調査の結果、コート・ド・ニュイとよく似た赤い石灰岩土壌だということが立証された。また、寒暖の差が激しいという恵まれた条件のもと、豊富な果実味と上質な酸味を実現できる、まさにピノ・ノワールの栽培には最高の条件の土壌。
少量生産高品質にこだわり、ブドウの収量は平均収量をはるかに下回り、それが圧倒的な凝縮感の源となっている。家族で行う極少量生産ゆえ、希少性も高く、今、世界的に最も手に入りにくいワインの一つとして数えられている。
残念ながらベルンハルト氏は2014年6月、55歳の若さで永眠。現在は息子であり新当主のユリアン君に受け継がれている。
今回ご紹介のこの2012年は、ベルンハルト氏が畑に出ていた最後の年のワイン。大切に寝かせていた私の宝物。2004年に初めて彼のマルターディンガーを飲んでから(ヴィンテージはその当時の現行)ドイツのピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)美味!!!!と驚き、フーバーブームの火付け役に、ほんの僅かでも貢献したのかな、と。翌2005年に来日した彼と、彼のワイン大好きというお客様を交えて行ったワイン会は、今では大切な思い出。国は違えど同級生! 今は亡き彼の分も頑張ります。
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