ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

『ローレライ』のいる川 ライン川

 

これが『ローレライ』が住んでいるライン川です。 

 「ローレライ? それなに?」 とかって言わないでくださいね! 年若い方には色々通じないジョークがあって、最近ちょっと不便を感じておりますので、、、。  笑

 

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ライン川とバッハラッハー渓谷

 

ローレライという言葉は、古ドイツ語の "luen" (見る、潜む)と "ley" (岩)に由来しているそうです。 この岩山は、ライン川の中で一番狭いところにあるため、流れが速く、また、水面下に多くの岩が潜んでいるので、かつては航行中の多くの舟が事故を起こしました。

ローレライ付近は航行の難所」というのが、いつの間にか「岩山にたたずむ美しい少女が船頭を魅惑し、舟が川の渦の中に飲み込まれてしまう」

というローレライ伝説になったのですが、伝説になるに至った元々のお話しというのは、不実な恋人に絶望してライン川に身を投げた乙女がローレライで、水の精となった彼女の声は漁師を誘惑し、破滅へと導くというものでした。

写真の左側が問題の岩山だと思います。知人が撮ってきてくれた写真には、岩そのものは写っていなかったので、想像。

岩の下にはニーベルングの黄金が眠っている、という言い伝えもありますね。ニーベルングというと、どうしてもワーグナーの『ニーベルングの指輪』を連想してしまうのですが。

 

4部作完結になっているオペラですが、ワーグナー35歳から61歳、なんと26年もかかって書いたというのも驚きですが、上演するのに約15時間もかかる大作、というのもこれまた驚きです。ドイツで毎年行われる音楽祭では目玉作品としてよく上演されているようです。その昔はあまりに長い為に4日間もかけて上演したというのですから、それも驚きですよね。

 

因みに日本で『指輪』を上演する時は、1年に1作、で4年がかりで完結させることが多いようです。

最も短い『ラインの黄金』でも約2時間半、最も長い『神々の黄昏』では最長4時間半(休憩を除く)。

第1・第2ヴァイオリン各16、ヴィオラ、チェロ各12など、108名による大管弦楽団編成。やっぱりすごいです。

 

現在は大型船が航行できるまでに川幅が広げられたライン川ですが、岩山の上には、ローレライセンターまで建てられているとか。今でもこの岩山に向かって叫ぶと木霊が返ってくるのだそうですよ。それもちょっと楽しい。風光明媚このうえもない、世界遺産の一部にもなっているこの辺りに、先日もご紹介しましたラッツェンベルガー醸造所があります。

 

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ラッツェンベルガーさん ご家族と

 

今日のお薦めのワインは、ライン川下りの船からも見えるバッハラッハ村にあるラッツェンベルガー醸造所からのご案内です。

 

生産者 : ラッツェンベルガー

地 域 : ドイツ > ミッテルライン

品 種 : リースリング100%


 ラッツェンベルガー醸造所は、世界遺産の一部、バハラッハ渓谷の急斜面の中でも抜群に条件の良い区画ばかりを所有しています。職人気質なヨハンさん、丁寧な手仕事で仕立てられるワインはすべて優しさに溢れ、どれを飲んでも『ラッツェンベルガー』の味そのもの。まさに蔵の味。絶妙に熟成を経たリースリングや辛口のグラン・クリュ、極少量生産のシュペートブルグンダーの豪華ラインナップが嬉しい醸造所です。

 

 

まず1本目は、、、

シュロス・フュルステンベルク・リースリング・ファインヘルプ 2017年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=145110391

 

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シュロス・フュルステンベルク・リースリング・ファインヘルプ 2017年

 

 ラッツェンベルガーさんが新しく山ごと購入した畑のリースリングの初リリースワイン。樹齢60年の古木を使用。バッハラッハ村の畑よりカルシウムを多く含むスレートの土壌です。
 余談ですが、既存の17haに加えて、なんと10haの畑を購入。さらに山ごと購入したので、11世紀頃のお城もついてきて、なんと!ラッツェンベルガーさん、一躍城主さんになりました。ちょっと羨ましい、、、。


 爽やかながらも1本芯の通った感じと、力強さのある味わいに仕上がっていて、ベーシッククラスですが、熟成させるに充分なポテンシャルを感じるワインです。寝かせることができる環境下では10年は軽いかと。

 

 

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2本目のご紹介は

シュティーガー・ザンクトヨースト・リースリング・シュペートレーゼ・ファインヘルプ 2011年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=145110349

 

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シュティーガー・ザンクトヨースト・Rs・ST・ファインヘルプ 2011年

 

 彼の畑の中でも一番ミネラリーなワインができる畑。温暖で糖度がしっかりと上がったブドウを使用し、やや辛口の食中酒に仕上げた、蔵出しリースリングです。


 熟成を経て、果実味は華やかさを増して口いっぱいに広がり、ボディはとんでもなくなめらかになっています。まさに癒しのワイン。召し上がった全ての人が笑顔になれる、そんな素晴らしいリースリングです。

 

どちらもミネラル感が豊富で、癒しのリースリングです。まだの方は是非、お試しください。

 

 

 

 

 

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