ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

『ストーンフルーツ』とは何でしょうか?

 

ワイン用語に、ストーンフルーツの香り、という表現があります。そもそもストーンフルーツって何?

 

というところからご説明しましょう。 日本語では「核果(かくか、と読みます)」と訳されていて、意味は「桃や梅のように、中心に硬い核(硬化した内果皮)がある果実」のことです。

プラム、チェリー、桃、アプリコット、プルオット、マンゴー、ネクタリンとかです。リンゴは違います。

 

ワイン用語として使われるのが、この果物たち単体でも勿論OKなのですが、むしろ、ぜーんぶひっくるめた時をちょっと想像してください。なんとなく、プラムもサクランボもマンゴーも香るけど何?、、、みたいな時に、『ストーンフルーツ』の香り、と表現することが多いです。

 

どんな品種によく使われるかと言うと、シャルドネヴィオニエ、セミヨンとか。リースリングにはあまり使われないですね、、、。

 

ところが、今日、ご紹介するリースリング2種類のうち、ロッキー・ガリー・リースリング(お安い方)が、このストーンフルーツの香りが僅かにするのです。同じ生産者が同じブドウで作った、デイリークラスとちょっとランク上のワイン。勿論作り方は同じですが、違うところは「畑」。ランク上の畑は自社畑であるのに対し、ランク下は契約農家さんの畑。つまり、土壌が違う、というわけなのです。

よく、私たちは、10m離れていても(道路ひとつ隔てていても)ワインの味は違う、という表現をします。それが表れているワインなので、同時に飲み比べてみるのも楽しいかと思います。

 

 

話しはワインからは逸れてしまいますが、ストーンフルーツの種があんなに硬いわけ、なんでしょう。

それは、哺乳類や鳥類に食べられる為(例外もありますが)。彼らに食べて貰うことによって、糞と一緒にあの硬い種子があちこちに散布される➡新しい芽の誕生、というわけなんですね。種子が種子のままの状態で残る為には、=消化されずに残る為には、あれだけの硬さが必要、というわけでした。

 

ここで言う例外とは、ココナッツ(ココヤシの果実)です。ココナッツは核果ですが、食べられて種子がばらまかれるタイプではなく、海流のような水の流れにその散布を依存しているタイプです。

ですから、果実は水上に浮いていなければならないので、中果皮の部分は空気を沢山蓄えた繊維質で、浮輪の役目をしています。海上を果実が運ばれている間、種子の内部が脱水しないように、なんとシェルター機能を持っているというのですから、凄いです。

 

昔、ある島に行った時、毎日、地元の方がココナッツ取って、目の前で割ってくださってストローをブスッと突き刺して飲んでました。あの時見た白い筋のような物が、シェルター機能だったとは。

神様が創られた物には何ひとつ無駄な物がない、って、ホントだっ!!

 

 

どうでもいいけど、ココナッツジュース飲みたくなってしまった、、、、、

 

 

 

 

 

今日はフランクランド・エステート社の4種類のワインのご紹介です。

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生産者 : フランクランド・エステー

地 域 : オーストラリア > 西豪州 > フランクランド・リヴァー

 

 フランクランド・リヴァーは西オーストラリアで最も冷涼な地域のひとつで、南インド洋からの海風が夏の気温を抑えます。その冷涼気候の特徴を生かし、力強くエレガントなリースリングを始めとし、きめ細かく複雑味のあるシラーズやボルドーブレンドを造るのが得意で、どのワインも瓶熟成により繊細なニュアンスを醸し出しています。毎年、国際リースリング会議を主宰し、若手育成にも助力しているワイナリーです。

 

 

お薦めその1

オルモズ・リヴォード 2003年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=138140130

 

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オルモズ・リヴォード 2003年

 品 種 : カベルネ・フラン59%、メルロ16%、マルベック14%、カベルネ・ソーヴィニヨン11% 

 

 カベルネ・フランを主体に、メルロ、マルベック、カベルネ・ソーヴィニヨンから造られた香り高いボルドーブレンド
 ブドウは3週間かけて質を見ながら手作業で収穫。畑はアイソレーション・リッジ・ヴィンヤードの高樹齢の樹のブドウから造られました。土壌は古代の砂利質ロームを粘土層が覆ったもの。育成期に日光が充分に当たるように剪定されています。
 フレンチオークで2年間熟成。澱引きしたのち、最小限のフィルターをかけて瓶詰め。


 ダークフルーツ、赤い果実に杉やモカ、スパイスがエキゾチックに混じる複雑な香り。香りだけでも、グレイドの高さを充分想像できる、取って置きの1本。
 凝縮感のある果実が香ばしさ、土っぽさを伴って口中に広がり、きめ細かいタンニンが長い余韻へと導くのが魅力的です。

 

 

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お薦めその2

ロッキー・ガリー・カベルネズ 2015年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=138140115

 

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ロッキー・ガリー・カベルネズ 2015年

品 種 : メルロ43%、カベルネ・フラン37%、マルベック13%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・ソーヴィニヨン3% 

 メルロとカベルネ・フランを主体にマルベック、プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニヨンからなる香り高いボルドーブレンド


 赤スグリとプラムに杉、タバコ、モカの風味がほのかに混じり、価格の割りに複雑。エレガントな口当たりで、きめ細やかなタンニンが伴い、満足できるフルボディタイプ。

 

 

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お薦めその3

リースリング 2017年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=145087832

 

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リースリング 2017年

 品 種 : リースリング100%

有機認証の自社畑

 

 有機認証の自社畑で栽培したブドウを低温で4~6週間発酵させ、シュールリー熟成。


 柑橘の白い花をライムとスパイスが縁取る爽やかな香り。豊かで活力のある果実味と酸味のバランスが絶妙。ドライで引き締まったフィニッシュへ。厚みのあるリースリングです。
 

 

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お薦めその4

ロッキー・ガリー・リースリング 2017年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=136652767

 

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ロッキー・ガリー・リースリング 2017年

品 種 : リースリング100% 

 

 西オーストラリアの冷涼な栽培地域にある契約畑のブドウから造られるフルーティーリースリング


 柑橘の花や、メロンの香りにほのかなスパイスと塩っぽさが混じるリースリング。柔らかい口当たりに、リースリングにしては珍しいストーンフルーツの風味と酸、ミネラルが調和し、ほどよく厚みのある果実味となっています。
 

 

 

 

 

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