ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

イケメン倶楽部と改名しようか?!

 

昨日いらしてくださった方、コメントくださった方、ありがとうございました。お陰様でなんとか眩暈、おさまりました。感謝感謝です。

 

さて、 

今日、ご紹介するのは我が家の記念年1993年に生まれた醸造家のご紹介です。(ウチの記念年なんて関係ないですが、、、たったそれだけで息子のように思えてしまって、、笑)

 

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ヴェルナー・マルティンくん

 

  ラインヘッセンの新星マルトワインことマルティン・ヴェルナーくんは1993年生まれの若者です。
ヴェルナー家は代々ブドウ造りを生業にしており、祖父の代まではスパークリングワイン用に全てのブドウを売っていました。マルティンの父の代から自社ブドウを使った醸造を開始。
 父上は寡黙で厳格な昔気質、マルティンは男3人兄弟の次男坊で幼少の頃から厳しく育てられました。在学中の10代は、ギターやドラム、ペインティングなど音楽やアートが大好きで、さらに数学も得意だった彼は自由な発想を形にしたいと建築家になる思いをもっていたそうです。ところが卒業前に、父親から知人のワイナリーの収穫の手伝いに派遣され、大きく人生と考えを方向転換します。
 自らに『ヴィニュロンのDNAが宿っている』ことに気付いた彼は、卒業後は様々なワイナリーで研修生として働きワイン造りの勉強を開始、2015年にはオーストリアナチュラルワインの造り手グートオッガウ、2016年はフランスのマタッサで学びます。
 そんな折、父親が病気で倒れてしまい、2016年秋、マタッサでの収穫終了後、彼は実家に戻りました。そして父の持つ7haの畑のうち3haを自分のタイミングで収穫し、2016VTGより初めて自らのワイン造りを開始したのです。
 マルトワインシリーズの誕生です。マルトとは彼のニックネームです。

 

 これを契機に実家の畑の一部を正式に譲り受け、自らの修行で得た知識を元にブドウ造り・ワイン造りを開始。
 彼が目指すのは無農薬の畑でのブドウ造りと自然酵母での発酵、そして酸化防止剤無添加ナチュラルワイン。ナチュラルで透明感ある味わいをベースに、軽やかさと複雑さを兼ね備えたワインが彼の目指す基本スタイルです。

 今回ご紹介するワインは彼の2ndヴィンテージ2017VTG(1stヴィンテージで2016年は既に完売)、ゆくゆくはクラシカルなスタイルのリースリングを造ることを視野に入れながらも、まだまだ若いので今は自由な発想でリスクに挑戦していきたいと語っています。
 畑は、現在計4.5haまで引き継いでいます。譲り受けた区画は、標高300mの小高い丘まるごと360度をぐるりと囲むようにブドウが植えられており、南側の斜面は
WURZER(ビュルツァー)、FABER(ファーバー)、BACCHUS(バッフース)、MULLER-THURGAU(ミュラートルガウ)、SYLVANER(シルヴァーナー)、SCHEUREBE(ショイレーベ)が混色で植えられており、平均樹齢は40年、土壌は小石混じりの砂質土壌です。
北側の斜面がRIESLING(リースリング)の単一畑となっています。

 現在、父と三男が実家でマルティンを手伝っており、長男の兄は別のワイナリーで研修中。将来は兄も実家に戻る予定で、男4人で実家すべての畑を無農薬に変え、ますますナチュラルワインに傾倒したいと夢を語るマルティンは、協力を惜しまず自由に畑・ワイン造りに挑戦させてくれる父に感謝してもしきれないと言っています。
 ワイン造りで自らの発想を具現化する若い芸術家の今後に期待が高まります。
 (インポーターHP、ドイツ/ラインヘッセン ヴァイングート・ヴェルナー氏)

 


 

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フードル(熟成させる樽のこと)の前で

 

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左から、三男、長男、マルティンくん、父上

 

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彼の畑   ここからあの美味しいワインが!

 

 

今日のお薦めのワイン

ヴェルナー・ネーケル / マルト・ヴァイス 2017年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=136595017

 

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マルト・ヴァイス 2017年

 

 

生産者 : ヴェルナー・ネーケル

地 域 : ドイツ > ラインヘッセン地方

品 種 : ミュラー・トゥルガウ75%、リースリング25%

Bio認証等:ビオロジック

 

 2017年は春の遅霜の影響で収量が大幅に激減しボトリティスが付いたブドウのみの収穫となりました。手摘み。平均樹齢40年。14日間ステンレスタンクで醸し、1250~2500Lのフードルで10ヶ月発酵・熟成。軽く濾過しSO2無添加で瓶詰め(2018.7月)しました。


 ※店主の一言メモ
 憂いのあるゴールドイエロー色の外観に、金木犀やミントの奥からパパイヤの香り、エネルギーが満ち溢れる力強いアタックに心地よい旨味のアフターが素晴らしいナチュールです。

 濁りですので、召し上がる時にはゆっくりとボトルを逆さにしてからグラスに注いでください。忘れると、最初のグラスと最後のグラスでお味が変わってしまいます。

 

 

 

 

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