癒されるワイン、曖昧模糊なるワインの表現
「癒される」という言葉は、辞書には載っていません。載っているのは「癒す」です。では「癒す」とはどういう意味か、と言うと
病や傷をなおす。飢えや心の悩みなどを解消する。とあります。
ごくごくたまになのですが、そんなワインないから、とわざわざ仰りに来る方がいらっしゃいます。
確かに、明日をも知れぬ大病をされている方がワイン飲んで完治しました、とか、ビルの踊り場から落っこちて何十針も縫う大怪我した方が、ワイン飲んで傷がふさがりました、とか、そんなことある訳ないし、販売スタッフは誰もそんなことは言っていません。
では、何故、いち飲み物に対して、「癒し」という言葉を使うのか。恐らく酒の中で、この言葉を使うのはワインだけかもしれませんね。ウイスキー飲んで癒されたーーとは、あまり聞きませんよね。
一番、近い場面は、辞書の意味からいくと、心の悩みなどを解消する、という最後の文言です。
ですが、これも、ある意味間違っています。悩みなんぞ、酒飲んだって、解消なんぞ致しません。逆に悪酔いしそうです。
ですから、そんなワインなんて存在しない、と言われれば、確かにその通りなのですが、それでも私たちワインを販売する者は、「癒し」という言葉を平気で使います。
なぜなら、本当に優しいから。
疲れた肉体に、例えばこの人、の造ったワインが染み込んでくると、心地よくうっとりできるから。
気持ちがほっくりできるから。
しみじみと目をつぶると、魂が開放されるから。 いや、ホントに。
だから、それは、周り回って、例え傷を負っていなくても、ちょっと疲れた肉体の目には見えないストレスという傷が、なおっていく、ように感じるのですが、それではいけませんか?
それを癒されると言わずして、何を癒しと言うのやら。
と私たちは思ってしまう訳ですよ。
ワインの表現というのは、ある意味、お約束に沿ってきっちりと説明する部分と、これ以上ない位に曖昧模糊としていて何のことやらさっぱりわからん、と言われてしまう部分とから成り立っています。
前者は、例えば、ネコのおしっこ、とか、鉄棒、とか、焼けたゴム、とか、
後者は、ジミのジが滋養のジ、とか、笑
召し上がらない方がこれを読んだら、なんのこっちゃねん、と突っ込みがきそうな程、笑えますよね。
そうなんです。笑ってください。そんな笑えることが実際に沢山ありますから。
でも、全て正解です。
何万種類あるかわからないワインのうち、私たちが生きてる間に飲むことができるのは、たかがしれています。よく、現地に旅して何百、というワインを飲んできました、という方でも、全てではないのです。
ですから、その中に、「癒されるワイン」というのも間違いなくあるのです。
あなたがまだ出会っていないだけで。
でも、いつか出会えるかもしれません、あなたにとっての「癒しのワイン」に。
そんな時が訪れたらよいぁ、、、、、と願ってます。陰ながら。
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今日のお薦めのワイン
マルク・テンペ / ローデルスベルグ 2015年
https://nuimama-ny152.shop/?pid=136432999
生産者 : マルク・テンペ
地 域 : フランス > アルザス
品 種 : ゲヴェルツトラミネール70%、ピノ・グリ30%
栽 培 : ビオディナミ
認 証 : エコセール
現地でも日本国内でも絶大評価のビオディナミスト。日本大好き、陽気でタフな巨人の繊細な造りを楽しんでください。
マンブールより標高の高いローデルスベルグの赤色粘土石灰土壌に混植されたゲヴェルツトラミネールとピノ・グリを優しくプレスし、24時間のデブルバージュを経てフードルで発酵後、古樽で24ヶ月間シュールリー熟成させたものです。
濃いイエローの外観から、サボンや夏みかんの香り。ほんのりガスを感じる口当たりにグレープフルーツの心地よい苦みと、果実の甘さが絶妙なバランスを生む逸品です。
大変美味しかったので、インポーターの最後を当サイトで全部ゲットしてしまいました。
私にとって、彼、マルクさんの造るワインも、私を「癒してくれるワイン」のひとつです。
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最後までお読み頂きありがとうございました。