ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

エレガントなワインて、どんなワインのこと?

 

エレガントとは、上品、優雅。では逆に考えてみると、下品なワインとはどんなワインでしょう?

 

そんなワインは「ない」です。不味いワインというのは実はないのです。ブショネや熱劣化以外のワインは全てよくできたワインです。

 

 

「でも、美味しくないの、ありますよ?」

 

ごもっとも。ありますね。

では何故、美味しくないのに、よくできたワインと言うのでしょう?

 

 

それは、 ワインが嗜好品だからです。

 

 

味覚というのは、酸味、渋味、甘味、辛味、いわゆる基礎感覚が混合・融合して、種々の味や旨みを感じるわけで、ですが、それはひとりひとり皆感覚が異なります。

あなたにとっての美味しくない、は、別の人にとっては美味しい、になることが、かなりあるのです。

 

 

ワインを飲む時のマナーはあれこれありますが、これだけはしない方がよいよ、というのをご存知ですか?

意外に思うかもしれませんが、それは、『マイナス表現をしない』こと。

 

 

ひとりひとりの味覚が違っているから、 ですから、決してマイナスな表現はしない、というのが暗黙のルールかもしれません。

 

 

お客様がよく仰るのが、あの黒服(ソムリエさんとかを指している場合が多い)感じが悪いから嫌い、という意見。確かに、タカピーな方がいないとは言わない(いますよね、おっかない人 笑)、ですが、よく観察してみると、お客様の方も嫌われることをしていらっしゃいます。

どんなところが?

 

それは表現です。

その一番が「酸味」に対する表現かもしれません。

 

基礎感覚の中で一番その差がでるのが、どうやら酸味のようです。一般的に男性は酸味が苦手で女性はむしろ好む、と言われていますが、あれは全然あてにならない論理ですね。酢の物大好き男子、多いですし、女性でも全く駄目な方、いらっしゃいます。

 

で、その苦手な方にあるあるなので、是非、知っておいて欲しいな、と思って取り上げたのですが、、。

 

「酸っぱい」

 

という一言を発してしまう。

 

家ではよいですが、公の場所で、

 

「酸っぱーーーーー(;一_一)(>_<)」

 

と露骨に言ってしまう。顔までゆがめて。そういう時ほど声も大きくなってますしね。

 

これが実はNG行為なのです。

何言ってもそんなこと自由でしょ?、何がいけないの?

 

そうですね。何を言っても確かにそれはお客様の自由です。ではもう少し、シチュエーションを変えて。

 

 

あなたが知りあいのオウチに行ったとしましょう。

凄い、面白い形のオウチで奇抜で、あなたの好みではなかった、としましょう。

その時、あなたは「この家、変な家ね、こんな家に住む人の気がしれないわ」とか「趣味悪いわね」とか露骨に言われますか?

思っていたとしても、言いませんよね?

これと同じです。思ったとしても言わない、が一応の礼儀ですね。

 

 

では、なぜ、ワインの時は言ってしまうのでしょうか。

 

それは、生産者がその場にいないからです。もし、そのワインを造った方がその場にいらしたら、面と向かって言うでしょうか?きっと、どなたも、真綿にくるむことでしょう。これはホントの話。

販売するスタッフや、レストランでサービスしているソムリエとかの前では、あなたの本心が出てしまう、それはとても自然なことかもしれません。逆に言えば、本音を出して頂けた、とも解釈できます。それはある意味とても嬉しいことです。が、

 

私たち、ワインを扱っている者は、生産者の代弁者でもあります。生産者に代わって売っている、サービスしている、のです。

ですから、マイナスなことを聞いた時は、少し悲しくなりますし、あなたのお口に合わなくてごめんなさい、とも思うのです。

 

 

思うのは自由。では、好みではない、ということをどうやって伝えるか、そこが大事!

「酸っぱい」ではなくて、

「酸味が少し強いですね」

とか

「綺麗な酸味ですが、わたしには強いようです」

と真綿にくるみます。

プロはそれだけでバッチリ理解できますので、もっと酸味が穏やかなもの、甘味がもう少しあるものなどをあれこれ捜します。

 

あなたの表現したことを無視するようなスタッフは逆にプロとは言えないので、他所に行きましょ。

 

 

ちょっと頭の端に留め置いてください。役にたつこともあるかもしれません。

 

 

 

 

 今日、ご紹介するのはエレガントなワインです。これまた難しい? んなことないですよ。

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今日のお薦めのワイン

モリッツ / ハウスマルケ・ロート 2015年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=135282898

 

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ハウスマルケ・ロート 2015年

 

 

生産者 : モリッツ

地 域 : オーストリア > ミッテルブルゲンラント地域

品 種 : ツヴァイゲルト50%、ブラウフレンキッシュ30%、ピノ・ノワール20%


 モリッツ醸造所は、現当主ローラント・フェリッヒ氏が、世界のどの地域の模倣でもない、オーストリーが世界に誇れる赤ワインを造ろうと、2001年に独立した醸造所です。特にブラウフレンキッシュ種(オーストリアの地ブドウ)100%のワインを造るのが得意。

 大樽熟成した、この醸造所の看板ワイン。ワイン名はハウスワインを意味していますが、お客様をもてなす看板ワインだからこそ、クオリティの高いワインでなければならない、という思いを込めて造っています。

 生産は大半が赤ですが、そんな中で販売すると直ぐになくなってしまう、と言われている白ワインがあります。こちらも併せてご覧ください。
 モリッツ / スーパー・ナチュラル 2016年

 

 

こちらは白のご案内です。 

wine-techo-kotonoha.hatenablog.com

 



 彼のワインは、他に例えがないような、、唯一無二のタイプ。体に染み込むようなエレガンスさを持っているのが特徴です。

 エレガンスってなにーーー?

と、聞かれたことがあるのですが、私の思うエレガントタイプとは、飲んだ時にドシンとお腹に直撃するような重さがない、おかしな例えですが、「胃に優しい」。

それでいて、決して軽いわけではないこと。軽いと水みたいにグビグビといってしまいそう。きちんと味わって楽しめるだけの重さは有していること、つまりライトではなく、ミディアムですかね。

そして、飲んだことで何やら気持ちが「ほっと」一息つけること、これ重要。

 

 

 

 

ひゃ~、改めて文字におこすと難しいわーーーーー

 

 

 

 

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