ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

「2019 OK」という名の惑星

 

何故、名前にOKがついたのか、それはその惑星が地球にぶつからなかったから、でしょうか??

という解釈であってますか?

 

2019年7月27日、直径約130メートルの「シティ・キラー」と呼ばれている小惑星のうちのひとつ、 「2019 OK」が、あろうことか、地球から約7万2000キロメートルほどの距離を通過していた、というのですから、驚きました。

そんな話、ニュースでやってましたか? 聞きそびれましたー。

 

130メートルというのは、恐竜を絶滅させた隕石に比べればかなり小さいですが、衝突の威力は大量の核兵器にも匹敵し、いくつもの都市を破壊するとのこと。アメリカでは2005年、連邦議会NASAに対し、2020年までに直径140メートル以上の地球に接近する小惑星の90%を追跡するよう指示を出したらしいですが、とてもとても90%以上なんぞというのは無謀な数字のようで。ましては140メートル以下の大きさなんて、追いかけることのできる暇な科学者いるの?という感じでしょうか。

 

科学者たちに「シティ・キラー(city killer)」と呼ばれている小惑星、追いかけるのは大変だし、そのくせ当たれば小さいくせに被害は甚大だし、厄介な存在ですよね。

 

今回の小惑星「2019 OK」は、天文学者たちですら、接近の数日前まで気付いていなかった、と言うのですから、如何に追跡が難しいかを物語っています。彼らにとって約7万2000キロは " ニアミス " なのだとか。それはこの距離が地球と月の距離の5分の1以下だから。地球と「2019 OK」の両者の軌道をシュミレーションで見ましたが、本当に宇宙から見たら、ド接近な距離でした。

 

「2019 OK」が通過したのも驚きですが、回避する技術がある、という話の方が更にぶったまげました。

 

ひとつは小惑星を破壊すること。これは単純に想像してみてもロケットか何かを打ち上げて、安全な空間で小惑星に衝突させて壊せばよいわけですよね。

私の大好きなサンダードの話の中に、獅子座流星群の一部が月に直撃し、落下する隕石を月面基地にあるODDM(軌道障害物防衛モジュール)で撃ち落とす、というストーリーがあって、それはサンダーバードの時代設定の中では、2027年に作られた装置だったのですが、現在の科学でもその類の技術は既にあり、充分な時間さえあれば、あれこれと手は打てるようです。

 

さて、この撃ち落とす、という手以外にも、もうひとつある手というのは、軌道を変えさせること。宇宙船を飛ばして、長期(NASAによると数年から数十年)にわたり小惑星と並行して飛びながら、ゆっくりとその軌道を地球から引き離す、という技術が既にあるらしいです。数十年も??? 生まれた赤ん坊がもしかしたらじいちゃんになってしまう程長く?? もっともその「重力トラクター」と呼ばれる装置を機能させるには、数年前から並行させたい小惑星の存在を知っていなければならないらしく、いずれにせよ気が遠くなるような話ですね。

 

今回の「2019 OK」はどこからともなく現れ、あまりの急すぎることに公表もできず、わたしたち人類がその存在を認識できたのは、それが通過したあとのこと。ひょっとしたら、私たち人類も恐竜と同じ運命をたどっていてもおかしくはなかった、ということですか??

 

いやいや、そんなことにならないよう、科学者さまたち、どうか頑張って、探知してくださいね!

 

 

 

 

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今日のお薦めのワイン

モンド・デル・ヴィーノ / “ コルテ・フェデリコ ” シャルドネ

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モンド・デル・ヴィーノ / “コルテ・フェデリコ” シャルドネ

 

生産者 : MGM モンド・デル・ヴィーノ社

地 域 : イタリア

品 種 : シャルドネ100%


 創業1991年、ワイン生産と販売の会社。
世界各地でワイン造りの経験を積んだ若くエネルギッシュな醸造専門家チームを擁し、直接契約しているイタリア各地の栽培農家や協同組合、ワイナリーから厳選したブドウを用いてワインを造っています。50ヵ国以上の国々へ輸出しているイタリアワインの輸出のリーディング・カンパニーです。
 厳選したシャルドネを使用して造られたやや辛口の白ワイン。NVです。


 価格帯はかなりお安めですが、フルーティーでフローラルな芳醇な香り。ミディアムボディのやや辛口なので、前菜から魚介類、家禽類など、気軽なお料理によく合い、飲みやすいのが嬉しい1本です。

「くそあっつい(ちょっと下品)日こそ、こういう白をグビグビっと、いっちゃってください」

 

 余談ですが、何故、イタリアにはヴィンテージ、生産された年の表記がないワインがあるのか、違う生産者ですが、以前に伺ったことがあります。
 イタリアでは、デイリーで飲むワインは店頭でも回転が速く、万が一、切り替わりの時期に店頭で二つの年の商品が混ざって並べられたとしても、お味に大差がないものは皆さん気にせず購入される為、敢えて、ヴィンテージ表記をしないのだそうです。年を入れなければ、毎年同じエチケット=ラベルを使うことができて、よりコストも抑えられる為。
 小さなことは気にせず、美味しければいいよね、というおおらかな国民性が表れているちょっといいお話しでした。

 

 

 

 

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