ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

『ミュズレ』って何のこと?

 

『ミュズレ』とは、フランス語で「myz.le」瓶の口にかける針金製の栓押えのことです。

 

よく、シャンパン、スパークリングワイン、ビールに、針金で抑えているもの、ついてますよね、あれです。 

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王冠部分

 

                       と

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金具部分

 

辞書的説明を加えますと、、、

 

名前は、フランス語のmuseler「口を封じる」に由来する。加圧下の炭酸ガスを飽和させた瓶内の中身が噴出されることを防止する。正式にはコルクを含めた栓全体のこと。別名「シャンパンワイヤー」または「ワイヤーフード」とも言う。

 

とあります。つまり、綺麗な王冠みたいなもの「だけ」、ではなく、コルク&栓&金属キャップ(王冠部分)のセットで「ミュズレ」なのです。意外にここ、勘違いされて呼ばれているところ。綺麗な王冠部分だけがミュズレ、と思われている方が案外多いのです。ま、たいしたことではないので、大勢に影響は全然ないのですけれどね。

 

今、世に出回っているミュズレの大半は、金属キャップのデザインにメーカーのロゴやマークが印字され、なおかつ通常は金属箔にも覆われています。ミュズレ自体は大量生産されているものなのですが、シャンパンの生産者によって、エンブレムやメーカー名だったり、年によってデザインを変えたり、となかなか趣向を凝らしていて、兎に角どれも綺麗なので、収集されていらっしゃる方も多いですし、これを入れる専用のミュズレボードというケースも売られているほど、隠れ人気モノです。

 

開封の仕方は留め金を6回半、回して緩め、下のコルクをそっと回して抜く。と、読んでるだけでは超簡単そうに思えるのですが、必ずコルクを【押えながら】、しっかり【持ちながら】抜かないと、ボトルの中のガス圧で、ポン!!!!! と勢いよくコルク飛んで、万が一それが照明とかに当たればガラス割れます!中身の液体吹き出て、びしょんこになります!なので、よくよく注意が必要です。

 

先日も、とある場所のエレベーターで、超若い男の子二人と一緒になった時のこと、うち一人がどうやら飲食店にバイト始めたばかりのようで、前の日にシャンパンをお客様の前で開けた模様。そうしたら、、

 

「ボン!って凄い音してさあ、コルクどっかに飛んでっちゃうわ、中身、全部噴き出して、お客様にびちゃーーーーーーって、かかっちゃうわ、もうどーしていいか、わかんなくてさーーーーー」

 

ということになります。見本みたいな子ですね。

しかし、これはその子にやらせた、上司なり先輩がダメ! レッドカード!

 

なぜなら、「おまえやってみ」の一言だけでやらせた様子だからです。入ってきたばかりの新人くんに知識も開け方も何も教えもせずに、この状況下におくとは、当然、経験値のある人間なら、こうなる状況は読めていた筈、もし読めていなかったのなら、そんな先輩、先輩とは言えない! アンタの上司だれよ?!から始めなければならなくなるので、ここでは全て割愛!

 

で、その子はどうしたかと言うと、お客様に謝って謝って、奥からタオル持ってきてふいて、、、って、よくそれで済んだね、ということは、その店も大した店じゃないのね。そんな店、はよ辞めれ。

駄目上司の証拠、ちゃんと言ってましたよ。

「なんにも教わってないからさー、針金、普通に回したらさー」

って。

 

なんか脱線してしまいましたが、兎に角、開ける時は十二分に注意をしてくださいね、という話でした。

 

【照明に当たって、シャンデリアとかが割れて、破片がお客様に当たって、怪我】させなくて、本当によかったです。

 

 

 

 

ミュズレつながりで

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今日のお薦めはシャンパン 

ジャン・ヴェッセル / シャンパーニュ・ウイユ・ドゥ・ペルドリ・ミレジメ 1998年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=135248340

 

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ジャン・ヴェッセル / ミレジメ 1998年

 

生産者 : ジャン・ヴェッセル

地 域 : フランス > シャンパーニュ地方 > ブジィー村

品 種 : ピノ・ノワール100%


 ブジィー村で3世紀前からシャンパーニュ造りを始めていた一族の歴史を引き継いで1930年に創設。現在15haの広さのグランクリュを主とした自社畑で栽培されたブドウのみからシャンパーニュを生産している、シャンパーニュでは別格的に小規模な生産者。商売を広げることよりも信頼できる自社畑の範囲内で理想的なシャンパーニュ造りに使命をかけるデルフィーヌ・ヴェッセル当主の考えは、年間約14万本に過ぎない生産量によっても裏付けられています。


 ピノ・ノワールの土壌は粘土石灰岩発酵。ホーローとステンレス。18~20℃、10日間の発酵。柔らかく、繊細な伝統的なシャンパーニュ。通常商品で最低2~3年は熟成。樹齢は30年。今回、特別に、ジャン・ヴェッセルのセラーで熟成されたものを特別にリリース!1998年と1999年同時入荷、どちらも分けて頂きました。

 参考までに1999年、よい年~~~!

 1998年、もっとよい年~~~~~~!です。

 
 ワイン名は、山ウズラの眼(の色)という意味。本物の生きた山ウズラは流石に見たことがないので、わかりませんが、その名前の由来どおりの淡いピンクがかった薄い色合いが実に綺麗で、見ているだけでうっとりできます。品の良い果実味も文句なしに美味しいの一言! 1998年はシャンパンのできが非常に良い年。20年という歳月を経て、まろやかにまろやかになった珠玉の一杯を是非、楽しんで頂きたいです。 

 これは是非是非、記念日に開けて欲しい1本。誕生日、結婚記念日、クリスマス、お正月、どのシチュエーションで飲んでも、満足・納得のいく1本になること間違いなし。
 恐るべし98。まだ寝かせても大丈夫!なほど、息も余韻も長くて、エレガントという一言で片づけるには複雑な、美酒。毎日飲んだとしても絶対飽きませ~ん!(飽きるほど在庫がないだけさ、いや、その前に金もありませんが 笑)
 
 「シャンパンは、飲んだあとも女性が美しいままでいられる、ただひとつのワインです」

by ポンパドゥール夫人 納得?

 

 

 

 

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