ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

滋味旨の『ゲミシュターサッツ』

 

今日は、ゲミシュターサッツのご紹介です。

「え?それ何?」と思われた方は是非是非、ご覧くださいね~。現地写真もいっぱい。

注)私は、行ってないです、、、。

 

ゲミシュタサッツとは?  混植混醸のこと

↑こんな感じ(笑)で、1つのエリアにバラバラに植わっている複数の品種を、早熟品種・晩熟品種関係なく、時期を見極めて同時期に収穫、同時に醸造する農法、のことです。

 

かつては様々な品種を植えることでのリスク分散を目的としていましたが、近年ではぶどう品種の個性に依らないテロワールの表現方法として注目されています。ワインの味の方向性を決める際は、そのエリアの各品種の作付け面積でコントロールしています。また、そのヴィンテージの特徴が顕著に表れるため、実は非常に生産者の手腕が問われる農法とも言えるのです。

 

オーストリアの首都ウィーンの名産『ゲミシュターサッツ(混植混醸)』の地位を引き上げ世界に知らしめた、ウィーンの英雄的存在と言えば、この方。

 

当主のフリッツ・ヴィーニンガーさん

 

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018175712j:plain

ヴィーニンガーさん

 

 

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018184323j:plain

樽の前で

 

とてもエネルギッシュで気さくな方で、来日の度にいろいろな方と友達になって帰られます。
いつもゲミシュターサッツの復興に対する思いを熱く語る、情熱にあふれた方です。 

 

 

所有する畑は 

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018184746j:plain

➡のところ

 ウィーンの北部、ニュスベルクとビザンベルクに35haずつ、合計70haの畑を所有しています。

 

 

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018190040j:plain

ニュスベルクの畑

 

高層ビルが見えて、ちょっと不思議な感じですね。

 

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018190607j:plain

ピザンベルクの畑

 

 

お洒落な醸造所 試飲カウンター

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018223144j:plain

醸造所 1

 

 

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018223303j:plain

醸造所 地下セラー

 

 

ウィーンのゲミシュターサッツ復興を目指して

世界で唯一、首都にある商業ベースのワイン生産地域、それがウィーンです。現在も300軒ほどのワイナリーがあり、総栽培面積は700haほど。しかし、そのほとんどがウィーンの名物といえるワイナリーが経営する季節限定のレストラン「ホイリゲ」にて消費される安価なワイン造りに重きをおいています。

 

その彼らの名物ワインがゲミシュターサッツといわれる混植混醸のワイン。約100年前、ウィーンと言えば大半がこの製法で造られた白ワインでした。当時は名声を得て、ウィーンが誇るワインとして確固たる地位のあった銘柄だったのです。

 

しかし、60年代から70年代にかけて潤沢な観光産業向けの大量消費用ワインへと姿を変えていきました。

 

そんな中、かつての輝かしい歴史の復活を目指したのがこのヴィーニンガー醸造所です。もともと現ご当主のフリッツ・ヴィーニンガーさんは、カリフォルニアで修行をし、ウィーンに戻って樽熟成のシャルドネで成功をおさめ、「ミスターシャルドネ」とも言われるほどの地位を確立した方。そんな成功の中、1999年より念願であったウィーンの街が一望できる最高の畑ニュスベルクを譲り受け、シャルドネをはじめとした単一品種でのさらなる飛躍を考えていたところ、ニュスベルクで初年度に実験的に造ったゲミシュターサッツのワインがあまりにも高品質だったため、考え方をあらため、古き良きゲミシュターサッツの復興に着手するようになります。

 

観光客向けの安価なワインのイメージから脱却するために、今までにない高品質なワインを造り続け、積極的に啓蒙活動を行い続けた結果、ウィーンは世界に名だたるゲミシュターサッツ里と認知されるようになったのです。そしてついにヴィーニンガーさんの10年以上にわたる尽力により、2013年にはウィーンのゲミシュターサッツはDAC(原産地呼称)として認可されるまでになりました。

                                 (インポーター公式HPより)

 

 

 

*********************************** 

今日のお薦めのワイン

ヴィーニンガー / ローゼンガルトル・ゲミシュターサッツ 2015年

https://nuimama-ny152.shop/?pid=135283238

 

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018175220j:plain

ローゼンガルトル 2015年

 

生産者 : ヴィーニンガー

地 域 : オーストリア > ウィーン

品 種 : グリュナー・フェルトリナー 50%

      以下、多い順にヴァイスブルグンダー、ノイブルガー・トラミナー、リースリング

 

 ニュスベルクのフィレの部分にあたり、歴史的にも名高いのがこのローゼンガルトルという区画。貝殻石灰岩に覆われた南向けの急傾斜。手摘みにて収穫後4時間浸透後、慎重にプレスしています。ステンレスタンクにて翌年5月まで酵母とともにゆっくりと熟成させた混植混醸ワインの頂点です。

 

2012年ヴィンテージからの新シリーズです。3種類のブドウの古木から造りました。

 

 

 

こんな写真もありました。 

f:id:wine-techo-kotonoha:20191018223506j:plain

居酒屋 ホイリゲ

 

ウィーンの名物の1つに、醸造所が経営する居酒屋ホイリゲがあります。週末のみのオープンという、兼業農家が営む居酒屋ならではのシステムで、簡単なお食事とそのワイナリーの出来立てのワインを楽しむことができます。

ヴィーニンガーさんも醸造所のすぐ近くに400人ものお客さんを収容できるとても大きなホイリゲを所有しています。

 

ウィーンでワイン!乾杯!!

 

 

 

 

 

 *******************************

 リースリング(美味しい辛口の白ワイン)とロゼが豊富なワイン専門のネット通販です。

『Shopgirl NY 152』 

 https://nuimama-ny152.shop

是非、覗きにいらしてくださいませ。ご注文はネットショップからどうぞ。

 

お問い合わせ先はこちら ↓

ny152.seloct.shopgirl@gmail.com

お気軽にご連絡ください。お待ちしております。リアルタイムで内容についての返信をできない時もございますが、その場合はその旨のご連絡を入れさせて頂きます。 

***********************************

最後までお読み頂きありがとうございました。