ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

今時の犬は遠吠えができるのか

 

 先日、まだ若い動物看護師資格を持った子とこの話になって、なんとその子は

「あれは嘘、できない」

と断言。

「え?? できるよ」

と私。

 

 

確かに最近、聞かなくなったけど、40年位前までは、ご近所に大型犬がわんさかいたので、パトカーやら救急車、消防車も、通る度に1頭が長~~~~~く鳴き始めると、次々と参戦。あらん限りの声を出して、と言うか、どれだけ長続きできるかをご近所のワン同士で競い合っていたものだ。

犬好きなせいか、煩いと思ったことは一度もなくて、いつも、始まった始まった、と逆に聞きほれてしまっていた。

 

「吠えてるだけでしょ」

とその子。

は? 吠えるとは “ワンワン” 遠吠えとは “ウオ~~~~~~~~~~ン” だ。そんな区別も私がつかないと思っているのか、失礼な奴め。

どうやら動物学校で遠吠えはしない、するというのは嘘、と教わったらしい。

確かに、最近は大型犬を飼っているオウチじたいが少ない。ご近所でも顔馴染みの最後のシェパードが亡くなり、後釜はなんとチワワになった。ハスキーやらちゃうちゃうやらとはとんとご無沙汰だし、北海道犬がいるが、比較的小ぶりの子だ。

甲斐犬(中型犬)ですら「大きいわね」と言われる位。ラブラドール・レトリバーは今もって健在だが、あの子たちは大人しい性格からか、昔もそんなに遠吠え選手権には参戦していなかった。

 

いつ頃から、彼らは遠吠えをしなくなったのだろう。

人間側の住宅事情や、室内でも飼える小型犬が増えたのと、一番大きな要因は『しつけ』による禁止事項によって、しなくなったのではなく、できなくなったのだ。

大きな声を出して、しかも長々とずーーーーーっと続けられてはご近所迷惑になるから、という理由で、「吠えちゃだめ」と叱り続けた結果が、遠吠えを忘れ、できない犬へと進化していったのではないか?

僅か、たった、40年で。

しかも40年前には遠吠えできた事実でさえ、もはやなかったことになっている、学校がそう教えている位だから、例え日々それを聞いてきた人間の言うことであろうと信用しない、この人、なんか時代錯誤なこと言ってるわ、というのが表情からありありと見て取れて、別に私はその子の信用を得なくても全く困らないのだが、自分の想像力のキャパを越えたら受け付けない、というスタンスには少し怖いものを感じた。

たかが、犬の遠吠え位で。

それほど、時の変化のスピードが凄まじい、という証か。

かく言う自分も若かりし頃、そうであったら恥ずかしいな、と、反面教師を目の前にして反省した。

 

で、ウチの四足息子はどうなのか?と言うと、

もともと臆病な子なので、全く吠えないのだが、今日は、朝ごはんがだいぶ遅れて、おなかがすいたのだろう。私が、ご飯をあげる代わりにトイレの扉を開けてしまったものだから、

「えっ?ボクのゴハン、もってきてくれたんではないんですね~~~~~ウォ~~~~~~ン」

とばかり長~く長~く、トイレの扉を再び開けるまで、声はどんどん小さくなっていくが、、、、続く続く。

最後は大きなため息まで聞こえて、母は慌ててトイレから出ましたとさ。

いつもは胸の筋力を震わせて出している、図体でかいくせにカ行の声(くーん)なのに、今朝は明らかに「ワン」ではなく、きちんと「ウォーーーーン」のロングバージョンでした。。。

もっとも、遠吠えほど大きな声ではなかったので、ご近所迷惑には全然なっておりませんですよ。。。

 

 

しかし、あの遠吠えを聞くことができなくなる日が来るなんて、誰があの頃想像できただろう。

なんか、、、、なんか淋しい、、、、。

 

 

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今日のお薦めのワイン

カ・デル・ボスコ / フランチャコルタ・キュヴェ・プレステージ 375ml

https://nuimama-ny152.shop/?pid=127589337

 

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カ・デル・ボスコ / フランチャコルタ・キュヴェ・プレステージ

 

生産者 : カ・デル・ボスコ社

地 域 : イタリア > ロンバルディア州エルブスコ

品 種 : シャルドネ75%、ピノ・ビアン10%、ピノ・ネロ15%

 

 ブドウの樹齢は平均40年。カ・デル・ボスコでは収穫したブドウをプレス前、独自に開発した「ベリースパ」と呼ばれるシステムにより洗浄。ブドウについて汚れを洗い流してから醸造している。洗浄することにより極限まで差酸化防止剤の使用を抑えることができる画期的なシステムだ。品質保持の為すべてのボトルはオレンジ色のUVカットシートで保護されている。

 

 美味しさの秘訣は、綺麗な透明感もさることながら、心地よいフレッシュ感と酸味のバランスの良さ。日々にするする頂ける美味しさです。

 2010~2011年シーズン・イタリアン・チャンピオンリーグのACミラン優勝時にはスタジアムでお祝いにキュヴェ・プレステージがふるまわれたそうですよ。

 

 よく女性陣に「このシート(ボトルを包んでいる)、夏に日焼け防止に使えるんじゃない?」というお言葉を頂戴するのですが、確かに、UVカットシートなので、原理的には防止できる、はずですが、、、見た目がどうなんでしょう??

 

 

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