ワイン手帖

ワインショップ「Shopgirl_NY152 」 エッセイ&ワインこぼれ話

シベリウスは子守唄

 

仕事中に間違ってもかけてはいけない曲No.1。何故なら、、、、寝てしまうから~~~~

 

シベリウス バイオリン協奏曲ニ短調作品47』

私の場合はこれをかけると条件反射、眠くなり、、、ホントに寝てしまうので、仕事になりません。危険な音楽。&実は最後まで聞いた回数が非常に少ない作品の筆頭。(寝てしまうから)

 

なぜ、寝てしまうのかをばらしますと、まだ赤ちゃんだった時に、父が私を寝かしつける為に弾いていた曲だからです。そりゃ寝るわっ、、、

 

私を寝かしつける時、父がいる時は当時ラジオでやっていたらしいクラシックの何か、が、かかっていたそうです(母談)。しかし、いつもいつも、彼の気にいった曲がかかるとは限らない、すると、そんな時は父がヴァイオリンを弾いてくれたらしいのですが、私の寝つきが一番よかったのが、この曲。かなり気に入っていたらしく、少々ぐずっていても、この曲を父が弾きだすと速攻寝てしまったので、母曰く、

「音楽があれば、手のかからない子だったわー」。

 

しかし、父のいない時は、母が勝手にラジオをつけるなど恐らく許されない(姑が許さない)家庭だったので、私は一変して今度は寝つきの悪い泣き止まない子になったそうで、

「往生したわー」

だったそうです。

 

つまり、音楽があればすぐに寝ちゃったのね? なるほど。

 

 

この曲を作ったシベリウスは、元々はヴァイオリニストを目指していたそうです。ところがひどいあがり症だったらしく、断念して作曲家になったとか。

 

楽譜の読めない父は、別に音楽家になりたい訳ではなく、単純に弾くことを楽しんでいただけなのでしょう。我が家には、シベリウスのレコードはなかった、もしかしたら戦争でなくなってしまったのかもしれませんが、兎に角、私が生まれてから私の為に彼が購入してきた中には、シベリウスはなかったので、父が過去に聞いて耳で覚えていたのを弾いてくれていたのでしょう。 

 

この曲は協奏曲とは言え、かなり独奏曲にも近い? 少し珍しい協奏曲なので、父がひとりで弾くのに都合がよかったのかもしれません。

 

気持ちよく寝ることができる曲、ということは、赤ちゃんの時は最後まで聞いたことがない訳で、私がこの曲を全部聞いたのは、大人になってから、と言うか、かなりあとのことで、こんな曲だったんだーーと、改めて良いな~としみじみ思ったものです。

 

ヴァイオリニストになりたかった人が作った位ですから、実はかなり高度なテクが入っている難曲らしい、それをどこまで父が弾きこなしていたのか定かではありませんが、少なくとも彼の娘にとっては格好の子守唄だったことには間違いはなく、しかも60年たった今でも、その効果は絶大なのですから、ちょっと笑えますよね。

 

シベリウスさんごめんなさい、と言いたくなってしまします。

 

この曲、今、残っているのは改訂版で、初稿版は残っていない?

何故シベリウスは改訂したのでしょ。それはよくあるある話で、初演の評判はガタガタだったから。で、そんな時にブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いて感動して、今の改訂版に書き直したそうです。

 

へぇ~~~、そんなことがあったのですね。ブラームスのも、それはそれで好きですが、私にとっては何せこちらが子守唄なので、笑、寝るのに必要なのはこちらです。

 

 

これから、だんだん、夜が長くなりますね。

寝付けない夜がもし、おありでしたら、、、、そんな時は是非、聴いてみてくださいな。

 

 

シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47』

 

 

 

子守唄

 

 

 

(ウッソ、こんなサブタイトル、ついてませんからーー)

 

 

 

 

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今日のお薦めのワイン

ジョリー・シャンパーニュ / ブリュット・ロゼ

https://nuimama-ny152.shop/?pid=135245940

 

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ジョリー・シャンパーニュ / ブリュット・ロゼ

 

生産者 : ジョリー・シャンパーニュ(RM 注1)

地 域 : フランス > シャンパーニュ地方 > ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区 > トロワシー村

品 種 : ピノ・ムニエ主体、ピノ・ノワール


 ジョリー・シャンパーニュは、1951年シャンパーニュではまだ珍しかったメゾン元詰めを開始したパイオニアの一人です。畑はシャティヨン・シュール・マルヌ、トロワシー、ヴェルヌイユの3つの村に分かれており、合計12haを所有。品種別では1.3haにシャルドネ、1.1haにピノ・ノワール、残りはピノ・ムニエピノ・ムニエが多くを占めているのが特徴です。
 ブドウの平均樹齢は40~50年。個人客とイギリスへの輸出で生産量の殆どが捌けてしまうため、メディに出ることはあまりない生産者です。
 しかしながら、シャンパーニュ酵母や研究・販売する調査機関のエノログなど、シャンパーニュの玄人の間でその品質が絶賛されています。プレスはシャンパーニュの伝統的プレス機を使用しており、二人がかりで3時間半かけて絞ります。


 色調は少し濃い目のオレンジ。程よいボリューム感と、泡の溶けた感が柔らかく滑らかです。


※こちらの商品は日本に公式輸入されている商品ではありませんので、シャンパーニュブックには載っていません。生産者が個人用に作ったものを分けて頂いたものです。
 

 

 注1)RM

レコルタン・マニピュラン

  ブドウ栽培業者兼、醸造業者のこと。自社畑のブドウのみでシャンパーニュを造っている生産者のことです。

 

 

 

 

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